
公益財団法人東京大学学生キリスト青年会 理事長 清水 正之
この5月、前理事長であられた 月本昭男氏のあとを受け、東京大学学生キリスト教青年会(東大YMCA)の理事長を拝命いたしました。責任の重さを深く感じるとともに、長年にわたり本会を支えてこられた諸先輩方、関係者の皆さまに、心より敬意と感謝を申し上げます。
東京大学学生キリスト教青年会は、向丘の地にある寄宿舎を拠点として、学生・教職員・卒業生が世代を超えて集い、学び、語り合い、人格と精神を養う場として、長い歴史を歩んでまいりました。その歩みは、単なる学生団体の活動にとどまらず、時代の課題に向き合いながら、人間の尊厳と平和、真理と自由を大切にする精神を育んできた歴史でもあります。
今日、大学を取り巻く環境は大きく変化し、学生たちは学業、進路、人間関係、社会不安など、多くの課題の中に置かれています。だからこそ、互いを尊重し、静かに耳を傾け、支え高め合う共同体の存在が、これまで以上に重要になっていると感じております。寄宿舎も男女共用という形態となり、多くの留学生を迎え、あらたなあり方を模索しております。一人ひとりが、静謐な精神的深まりを得られるとともに、それぞれの課題にむけた研鑽と献身を支える、心豊かな場を育んでいきたいと願っております。
微力ではございますが、本会の伝統を大切に受け継ぎながら、若い世代が希望を持って歩むことのできる環境づくりに努めてまいります。そして、キリスト教精神に根ざした対話と奉仕の理念を通して、大学と社会にささやかな貢献ができますよう尽力する所存です。
2026年5月